今回は、最近あった「お薬のはなし」でみなさまから頂いていた質問にお答えしました。
・インフルエンザと風邪の違いについて
・肺炎球菌ワクチン定期接種の制度(対象年齢と公費の助成)について
インフルエンザと風邪の違いは資料をお配りいたしましたが、気をつけたいのがインフルエンザワクチンを接種したことにより、『発病しても症状が軽くすむ』という点です。
最もわかりやすい特徴である38℃を超える急激な発熱が予防接種のおかげで37℃前後に抑えられるケースはよく聞かれます。
風邪との違いが分かりづらく、気付かないうちに周囲に感染してしまうのが一番怖いことです。
インフルエンザの症状で熱と同様に注目されるのが全身の関節痛・筋肉痛です。この様な症状がでたら病院を受診することをおすすめします。
次に肺炎球菌ワクチンについてですが、公費の助成が受けられるのは一生のうち一回しかありません。
『定期接種』とは法律で接種する年齢が指定されていて、ほとんどの場合、公費が助成されます。市からワクチンの名前が印刷された予診票が送付され接種期間も指定されています。定期接種は義務ではありませんが、決められた期間を外れると助成を受けることが出来ません。
肺炎球菌ワクチンについては今年度より65歳以上の方々全員に5年かけて一人一回、定期接種の対象者になるようにしています。今年度対象の方は、今回、助成を受けなければ、次の5年後はもう定期接種の対象者にはなれませんので十分お気を付けください。
「おはなし」を終了したあとも、みなさま、お近くの席の方と定期接種について話題がつきず、関心の高さを感じました。
今年最後の「お薬のはなし」いかがだったでしょうか
来年もよろしくお願いいたします。良いお年を