2015年01月28日

1月 お薬講座

今回は、骨粗鬆症についてお話しました。

骨密度が低く骨がスカスカになってしまう病気である事はよく知られていると思います。


体の中では絶えず古い骨は壊され、新しい骨が作られています。これが『骨の新陳代謝』です。新陳代謝のバランスがくずれ、骨が壊れるスピードに新しい骨ができるスピードが追い付かなくなると骨がスカスカになります。


バランスが崩れる原因は「加齢」「閉経」などがありますが、医師から骨粗鬆症であると診断された場合は薬の治療が中心となります。

骨粗鬆症のクスリの中で有効性の高いと言われるクスリの一つにビスホスホネート製剤があります。最も特徴的なのは飲み方です。この製剤は起きてすぐ『起床時』にのみます。胃の中に食べ物が入っていない時にのむことで最も効果を発揮するからです。薬剤が食道に残るとその箇所に潰瘍ができる可能性が高いため、コップ一杯の水でのむこと、更にのんだ後30分は横にならないように言われています。

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程度に差はあっても年をとると確実に骨はもろくなっていきます。

骨粗鬆症の予防には食事や運動も大切です。さらにもう一点『転ばない』ように気を付けていきたいです。転んで骨折する方は意外と多いです。

自分で思っている以上に骨はもろくなっています。骨折して骨のもろさに気づくのでは大変つらいです。

『転ばない』ように元気でいましょう。

posted by 湖山リハビリテーション病院 at 17:42| 湖山リハビリテーション病院