今回は『熱中症』と『かくれ脱水』についてお話しました。

熱中症患者のおよそ半数は高齢者(65歳以上)です。
高齢者は、若年者よりも体内の水分量が少ない、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなる、暑さに対する体の調節機能が低下している、などの理由から特に注意が必要です。
予防には水分補給と暑さを避けることが大切です。
のどの渇きを感じなくてもこまめに水分を補給する、エアコンや扇風機を上手に使用する、すだれやカーテンで直射日光を遮る、室内でも温度計を置き部屋の温度が上がりすぎていないか確認するなどの対策があります。暑い日は無理をしないようにしましょう。

かくれ脱水とは、気付かないうちに体内の水分が足りなくなる状態をいいます。
放っておくと夏場ですと熱中症になることもありますので、日頃からこまめな水分補給を心がけましょう。
かくれ脱水は、自分でもチェックする事ができます。
方法は、手の甲を、ハンカチを拾うようにつまみ上げてからすぐに離してみます。つまんだ跡が消えるまでに3秒以上かかると、かくれ脱水の可能性があります。
体調管理の参考として、定期的に確認し、かくれ脱水にならないようにしましょう。
もし様子がおかしいと思ったときは、かかりつけの医師の診断をあおいでください。
熱中症を正しく予防して暑い夏を元気に過ごしていただきたいと思います。